Abstract
高い有害性を有するインジウム化合物を対象に,ターゲット材の平面研削作業者に個人曝露測定を行 い,同等曝露作業者グループ(SEG)に分けることの有効性を検討した測定は午前と午後に分け,2013年から2017 年に合計10回行い,このうちの9回は作業環境測定を同時に実施した各回の作業者は2-4名で,グループ分けは 2つの方法について検討したすなわち作業場所の作業者全員を1つのSEGとした方法(SEG1,n=9)と,作業者が取 り扱うターゲット材料中のインジウム含有の有無で分け,有りSEG2(+)n=9,無しSEG2(-)n=9とした方法である SEG2(+)2.8-276.8 μg/m3群内各測定の算術平均値(AM)は,4測定2.8-27.4 μg/m3が対応する作業環境測定のB測定値 13.5-54.6 μg/m3より低値だったが,A測定幾何平均値0.4-12.3 μg/m3 よりすべて(2.8-276.8 μg/m3)が,高値となった SEG2(+)のAMは,作業環境測定の第1評価値やB測定値,SEG1やSEG2(-)では認められなかった100 μg/m3以上が 全体の20%を占めたSEG1として評価した管理区分が,リスク低減措置を行う必要のある管理区分2であっても, SEG2(+)にて再評価するとリスク低減措置を速やかに行う必要のある管理区分3となる測定の割合は,SEG1の管 理区分2のうち50%を占めたSEG2(+)群内各測定の幾何標準偏差はすべて3 μg/m3以下となり,ばらつきは小さく なった的確に層別化したSEGを設定することにより,効率的な化学物質管理が可能になる.
Translated title of the contribution | Study on the establishment of a specific similar exposure group (SEG) in personal exposure monitoring: A case report of Indium Tin Oxide Target Surface Grinding Process |
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Original language | Japanese |
Pages (from-to) | 323-329 |
Number of pages | 7 |
Journal | Journal of UOEH |
Volume | 40 |
Issue number | 4 |
DOIs | |
Publication status | Published - 2018 |
ASJC Scopus subject areas
- Public Health, Environmental and Occupational Health